[上達への道]

私がこれまで経験したこと、感じてきたことなどを挙げてみました。参考になれば幸いです。


好きこそものの上手なれ
「どうしたら上手くなるんでしょうか」と聞かれることがよくあります。そんなにすぐに上手くなる方法があるならこっちが聞きたい。
でも、一つだけ確かなことがあります。それは、二胡が好きな人は必ず上手くなるということです。これまで大勢の人を見て思います。
思う様に弾けずに焦ってしまうのが一番良くないことです。上手くなろうと思うより先に、楽しいから弾くという風に考えましょう。

毎日の練習方法
出来る限り毎日二胡に触れる様にした方が良いと思います。1日1時間以上が理想ですがたとえ15分でも30分でも構いません。
1週間(又は1ヶ月)単位の練習メニューを作りそれに従って練習するのが最良の方法です。例えば、自分がものにしたい曲を数曲
それに好きな曲や簡単な曲など5〜6曲を決めて、その順番も決めて壁に貼っておきます。それに従って順次弾いていきます。その時
間違えても、上手く弾けなくても構わず一通り弾きます。1週間(又は1ヶ月)経ったらまた別のメニューを作り、それに従って毎日
繰り返していくことにより、より充実した練習が出来、いつの間にか上手になっている筈です。

何故?という気持ちを常に持つ
曲の途中でいつも同じ場所でつっかかる、音がうまく出ないなどの時に何故か?と常に考えることが重要です。こういう場合は必ず理由
があるはずです。弓の当たり方、力加減、押さえ方など自分で注意深く観察しながら弾いてみることです。分からない事はメモしておいて
練習日に納得いくまでお尋ね下さい。

二胡を弾いたら肩がこる?
二胡を弾くと肩がこったり、腕が痛くなったりする場合は姿勢が悪かったり、力が変に入っている場合が多いです。まず弾き始める時に
肩の力を抜き、両腕の力も抜いてだらりとさせてリラックスします。弓を持つ指先と左手の押さえる指にのみ神経を集中させて下さい。
二胡を弾いたら肩こりが治った、、、という風になりたいものです。

階名で読む
楽譜を読む時に、数字で書いてあるものを出来るだけ階名で読みながら弾ける様になることが重要です。3565と読まず、ミソラソと
瞬時に分かる様に徐々に訓練していく必要があります。階名で読めばその曲の音階のイメージが分かってきてとても弾き易くなります。

楽譜と遊ぶ
二胡が弾けない状況、或いはどこかに出かける時などに楽譜を眺めて鼻歌で歌い、イメージトレーニングします。スラーや弓の方向など
考えながら曲を追っていくのも又楽しいものです。

メトロノームを使う
練習の時になるべくメトロノームを使うことをお勧めします。いつも使って練習していると、自分でテンポが作れる様になってきます。
又、複雑なリズムの曲の時にはメトロノームを使うと、例えば4分の4拍子の場合1小節内に4分、8分、16分音符や付点が複雑に
組み合わされた曲でも、足すと4拍にならなければならないということが理解できる様になってきます。

たまには録音してみる
カセットテープなどに弾いたのを録音してそれを自分で聴いてみるのは大変勉強になります。自分で気がつかなかった所が変だったり
リズムや音程などが悪い所がよく分かります。そして何より、録音しながら弾くことがとても緊張感があり、正しく弾こうとして頑張る
のでとてもいい練習になります。ぜひ、たまには録音してみて下さい。